ビジネス全脳思考

インサイトリンク代表、河野龍太のblog。
コンセプト創造ワークショップ
先日、某企業向けにコンセプト創造のワークショップを行った。
市場での競争が激しくヒット商品の開発がますます難しくなる中で、
開発部門の商品企画力を強化したいというのが依頼の背景。

実施したのは、創造的なアイデアの発想からそれらを顧客価値として凝縮した
コンセプトを作るまでの基本技法を1日で習得するワークショップ。

発想技法には色々と定番があるが、
オズボーンのチェックリストを使って世の中でヒットしている
商品やサービスのコンセプト構造を読み解いたり、優れた発想技法の
中からいくつかを厳選してピックアップして使い方を解説し
実際にチームに課題を与えて取り組んでもらった。



コンセプト開発には、当社オリジナルのコンセプト創造フレームワーク
「コンセプトビルディングシート」を使用。すぐれた商品、サービス、
ビジネスモデルの元となるコンセプトがどういった価値構造かを
理解し自らコンセプトを開発できるツールである。

仕上げは、クライアントの市場に関係する実戦的な商品企画の課題を
提示しての総合演習。チーム毎にプレゼンを実施した。

女性が多かったこともあり終始にぎやかで、最後の総合演習はものすごい
熱気に包まれた。さすがは、商品企画のプロ。短時間ながら各チームとも
商品化できそうな出来映えだった。




| マーケティング | 17:45 | - | trackbacks(0) |
デザイン思考を使ったビジネスモデル開発の新しいワークショップ
早稲田大学の大江先生(http://t-ohe.com/)と京都高度技術研究所(ASTEM)の更田さんにお会いした。

デザイン思考によるビジネスモデル開発のワークショップをやれないかというご相談だった。アレックス・オスターワルダー&イヴ・ピニュールの「ビジネスモデル・ジェネレーション」のフレームワークを使うことが前提だが、そこにビジュアル的要素のプロセスを加えることで、アイデア開発やコミュニケーションを促進する新しいワークショップをやってほしいとのこと。

対象者は、京都の企業に勤める現場リーダー的ポジションの技術者の方々。
面白いので実現を前提に宿題にさせていただく。

市場が縮小し既存事業が伸び悩んでいる中で、新しいビジネスモデルをデザインすることは、企業経営の大きなテーマである。実践的かつユニークなワークショップをぜひ編み出したい。
| 経営×デザイン | 08:00 | - | trackbacks(0) |
BONSAIブームと日本人の美意識の可能性
日本からの輸出が急増しているBONSAI。
国内マーケットは大幅に縮小しているにもかかわらず、
海外ではBOSAIブームが起こりヨーロッパを中心に
市場が大きく伸びているという。

「和の心を輸出せよ 〜世界に広がるBONSAI〜」

BONSAIの姿形の美しさとその小さな世界に凝縮
された自然の深遠さや日本人の繊細な美意識に
感嘆し尊敬の念を隠さないヨーロッパのBONSAIファン。

日本の文化が世界に影響を与える一方で、
日本における価値とのギャップが広がる。
日本では盆栽を愛でる人は大幅に少なくなっており、栽培業者は国内だけでは
生き残りが難しいという。

日本人の美意識がグローバルな価値として脚光を浴びる時代。
こうした日本人ならではの価値観や美意識のエッセンスを取り出して、
まったく違う商品や事業領域に持ち込めないだろうか。

海外におけるBONSAIブームは日本人が普及に努力したというよりは、
海の向こうの一部の好事家がその魅力に気づいて一般にも広がったという
構図のようだから、ここに戦略はあまり感じられない。

かといって、
「クールジャパン」も言葉ばかりが一人歩きしている
ような感があり、中身や実体となると何だかよくわらない。

家電メーカーがさんざんに敗北している中で、
グローバル市場でのイノベーションの切り口の一つとして、
日本人の美意識をもっと大きなスケールで活かす戦略を考える企業は
でてこないのだろうか。

オズボーンのチェックリストでいえば、転用。
あるいは、結合。

番組が取り上げる様々なBONSAIを眺めながら、日本人の美意識を
コンセプトとしたイノベーションを期待した。

しかし、BONSAIとは、日本人には思わぬものが海外で受けるものだ。
日本においては年寄りの趣味という印象がほとんどでは。

BONSAIがそうであれば、
まだまだ日本にはお宝がざくざくあるはず。
特に、地方の文化はブラインドになっていることが多い
気がする。

そのためにはやはり、地方活性化のための規制緩和、外へむけての
情報発信力、それらを価値にするブランド戦略が重要だ。

ということで、賛否両論はともかくも、
橋下市長がやることには注目していきたい、という最近話題の
テーマに図らずも辿り着いてしまった(笑)

| イノベーション | 14:36 | - | trackbacks(0) |
「ソーシャルシフト」は、どこまでシフトするのか?
「ソーシャルシフト」の著者、斉藤徹氏の講演を聴いた。
ソーシャルネットワークが企業の経営やマーケティングにどのようなインパクトを与えるかという内容だ。驚いたのは、facebook上の「シェア」の指数関数的伸びの凄まじさ。ユーザー数も爆発的に伸びているが、その伸びをまったく違う次元のスピードで凌駕し続けている。facebook上のシェアの数を示したグラフの形は、いわゆる「鯉の滝登り」。垂直に迫るような勢いで上昇している。これを、ネット社会化を加速度的に進めた「ムーアの法則」になぞらえて、「シェアの法則」という。

企業にとって、この現象の意味するところは何か? これが斉藤氏の問いかけだ。facebookは「中毒性のあるメディア」というのは分かる。やっていると、ついついのめり込んで、あっという間に時間が過ぎてしまう感覚が確かにある。テレビ、雑誌、雑誌、blogやtwitterなど様々な媒体があるが、ユーザー数はまだアメリカにははるかに及ばないものの、日本おいても近い将来facebookがセンター・メディア(生活における中心となるメディア)になる気がする。

そこで企業は何を伝え、生活者は何を語るか。講演では、facebookでの活動を通じた新しい顧客との関係性の構築に取りくんでいる例としてCoke、Sturbucks、無印良品など様々な企業のケースが紹介された。ソーシャルネットワークのマスメディアには無い強みは、大企業に限らず、中小企業でも顧客との濃いつながりを作れるところだろう。mixiのようなクローズドなネットワークではなく、世界とつながったオープンでグローバルなメディアという本質的違いもある。その上で、先ほどの「シェアの法則」だ。ユーザーの心や感情を動かす情報は、「シェアの法則」を通じて加速度的に広がって行く。

つい最近、野田首相が自らマニフェスト違反の矛盾をさらけだす姿をおもしろおかしく取り上げたビデオがネット上で広がったが、ぼくはこれを友人のシェアを通じてfacebook上で知った。先日の国会答弁で、自民党の谷垣総裁はこのことを取り上げて、野田氏を追求していた。日本におけるfacebookの本格的な普及はまだこれからだが、老いも、若きも、企業人も、政治家も、もちろん生活者も、すでに巻き込まれているのである。もはや旧聞だが、中東ではソーシャルメディアによって革命まで起こった。ぼくの故郷の高校時代の友人が、突然facebookでメールを送って来て驚いたこともある。ぼくが以前勤めていた会社での友人は、ユニクロのバングラディシュにおける事業立ち上げで奮闘している様子をfacebookで仲間に伝えてくれている。また、ぼくのあるクライアントさんはfacebookに力を入れたことで、新旧のファンがfacebook上に集まり、濃密で発展性のあるつながりが生まれている。広告はほとんどしないのに世の中の注目度が次第に高まり、今やfacebookの使い方のお手本としてあちこちのメディアに取り上げられるまでになっている。

ソーシャルの影響を懐疑的に見る人もいる。世の中で話題になっている事に対しては、あえて人と逆のポジションを取る人たちもあいかわらずだ。さて、未来は何がどう変わるのか。単なるブームやトレンドなのか、あるいは社会を根本から変えるメディアなのか。facebookは自分の予測力を診断するのに、近年ないうってつけの素材だろう。facebookがこれからの生活者、企業活動(すなわちマーケティング、ブランディング、あるいは企業経営そのもの)、社会、政治に与える変化について、今から個人的予測を書き留めておくと面白いかもしれない。鳴り物入りの大作が、はたしてどこまでヒットするのか劇に参加・観劇もしながら、行く末も見物できる、またとない機会である。
| イノベーション | 08:30 | - | trackbacks(0) |
明日のSTRAMDシンポジウムがユーストリームで中継されます
お知らせです。私が講師として関わっているSTRAMD(ストラムド)のシンポジウムが明日1/14(土)六本木ミッドタウンにて開催されますが、当日の模様をユーストリームで中継しますので、ご興味ご関心のある方はぜひこちらでご覧下さい。

STRAMD公開シンポジウム「企業経営をデザイン思考する」
テーマ:「益々重要性を増す企業経営のデザイン思考」
日時:明日1月14日(土)17:00〜19:30
会場:六本木ミッドタウン
ユーストリーム中継はこちら→:http://www.coco-de-sica.tv/edu/

登壇者:内田繁氏、中西元男氏、紺野登氏、安藤益代氏、更田誠氏、佐藤竜平氏
主催:桑沢デザイン研究所STRAMD戦略経営デザイン専攻

<参考>
STRAMDシンポジウムの詳しい案内
STRAMDとは
| STRAMD | 15:58 | - | trackbacks(0) |
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